この記事の要点
バイブコーディングの始め方は、小さく作って、別のAIに疑わせて、自分で触ってから公開する、の一本道だった。
コードを書かない私でも、反射神経テストは実装35分、動体視力テストは13分で動き、どちらもその日のうちに公開できた。
ただし速さの手柄は仕様書と検収の型にあり、いちばん詰まったのはいつも「書く」より「確かめる」ところだった。
結論: 小さく作って、検収してから公開する
バイブコーディングの始め方を、私は自分の実例でしか語れない。
コードを書けない私が、AIだけで作って公開したもの、自分用に作ったものを並べると、うまくいった回の共通点ははっきりしている。
小さく作る。仕様を日本語で固めてから任せる。
返ってきたものは別のAIに疑わせ、自分でも触ってから公開する。
速さだけ見れば、反射神経テストは実装35分、動体視力テストは13分で動いた。
ただ、どちらの記録を読み返しても、時間を食ったのは「作る」ではなく「確かめる」ほうだった。
この記事では、最初の1本までの4手と、実例の一覧(時間と、いちばん詰まった点つき)をまとめる。
バイブコーディングとは(1段落だけ)
AIに自然な言葉で「こういうものを作りたい」と頼み、コードは自分で書かずに形にしていく進め方を、最近はバイブコーディングと呼ぶことが多い。
定義の細かい話は解説記事に任せて、ここでは「コードを書かない人が、AIに頼んで作る」くらいの意味で使う。
私が作ったものは、どれもこの進め方で作った。
始め方——最初の1本までの4手
1. 何を作るか決める
最初に詰まるのは、たいてい道具より題材だ。
私の答えは「1ページで完結して、データベースもログインも要らないもの」から始めることだった。
診断アプリを最初の題材にしたのも、いちばん簡単に作れて、いちばん早く公開できるからだ(診断アプリの制作記録)。
決まらないなら、5問で向いている型が出るあなたが作るべきアプリ診断を使ってみてほしい。
2. 道具を決める
私はClaude Codeを窓口にして、実装のひと塊をCodexに渡す形に落ち着いた。最初から2つそろえる必要はない。
料金は変わりやすいので、契約前に公式ページを見てほしい。
2026年10月1日に確かめた範囲では、Claude CodeはClaudeの有料プランで使え(無料プランは対象外)、CodexはChatGPTの無料プランを含む各プランで使える。
2つの使い分けは併用の実録に書いた。
3. 仕様をAIと固めて、実装を任せる
仕様書はコードではなく日本語でいい。
反射神経テストのときは、画面の流れ(スタート→待機→合図→タップで計測、これを5回→平均と称号)、フライングの扱い、計測結果を送信しないこと、を日本語の仕様書にまとめてから任せた。
しかも仕様書の文面を整えたのは主にAIで、私がしたのは題材を選ぶことと「これでいこう」の判断だった。
動体視力テストでは、1本目の失敗を「してほしくないこと」として仕様書に先回りで書いたら、13分・750行が返ってきて検収のバグはゼロだった。
4. 別のAIに疑わせ、公開前に自分で触る
ここがいちばん大事だと思う。反射神経テストは、実装したAIの検証をすべて通っていた。
それでも、別のセッションで立てたレビュー役のAIが、スマホで二本の指が同時に触れると1回のタップが2件記録されるバグを見つけた。
作る役と疑う役を分ける。そして公開前に、自分の手で一度遊ぶ。
この手順を飛ばさないことが、コードを書けない人の品質保証になる。
私が作って公開した実例(時間・失敗つき)
公開済みの制作記録に書いた事実だけを並べた。記録に無いマスは「計っていない」とした。
| 作ったもの | 使ったAI | 所要時間 | 公開 | いちばん詰まった点 | 記録 |
|---|---|---|---|---|---|
| 反射神経テスト(ミニゲーム) | Claude Code | 実装35分(当日公開) | 公開(遊べるページ) | 実装したAIの検証は全部合格だったのに、二本指タップで1回が2件記録されるバグを別のAIのレビューが見つけた | 制作記録 |
| 動体視力テスト(ミニゲーム) | Claude Code(サブエージェント) | 13分・750行(同日公開) | 公開(遊べるページ) | 見えていない画面ではゲームが止まり、自動の通しプレイで検収できなかった。コードを通しで読むレビューに切り替えた | 制作記録 |
| あなたが作るべきアプリ診断 | Claude Code | 計っていない | 公開(診断ページ) | コードより配点の調整。最初は特定の型ばかり出たので、自分で回答しながら直した | 制作記録 |
| 自分専用のメモアプリ | Claude Code | 計っていない(使いながら育てている) | 非公開 | 本番のデータベースに表を足す作業が「権限がありません」ではじかれ、1文ずつ実行する回り道で通した | 制作記録 |
| FX自動売買の検証システム(10年分のデータ) | Claude Code | 3週間強 | 自分用(公開物ではない) | 有望に見えた時間帯の偏りが、売値と買値の中間値で検証し直すと反転した。データの歪みだった | 制作記録 |
| Claude CodeとCodexの併用体制 | Claude Code・Codex | 計っていない | 体制のため該当なし | Codexの作業環境では開発サーバーとビルドが権限エラーで動かず、確認とコミットをClaude Code側に寄せた | 併用の実録 |
並べてみると、速く終わった回ほど、仕様書が先にできていた。逆に、詰まった点の欄はほとんどが「作ったあと」の話になっている。
つまずいて覚えた型
実例から拾った型は3つある。
- 仕様書を渡す——画面の流れを時系列で書き、「してほしくないこと」を添える。過去の失敗はそのまま次の仕様書に入れる(動体視力テストの制作記録)
- 検収する——作ったAIの「全部合格」をうのみにせず、別のAIに疑わせ、自分でも触る。表示より、ファイルの差分と実際の画面を信じる(反射神経テストの制作記録・Codexの実録レビュー)
- 戻せる仕事から始める——最初は小さく、失敗しても元に戻せる範囲で任せる。AIがどこまで自分で動くかを、先に肌で知っておく(Codexの実録レビュー)
まとめ
バイブコーディングの始め方は、題材を小さく決め、道具を1つ選び、日本語の仕様書で任せ、別のAIと自分の手で確かめてから公開する、の4手に尽きる。
コードを書けない私でも、この順番を守った回は、その日のうちに公開まで届いた。
ほかの作例は制作記録にすべて残している。最初の1本を何にするか迷ったら、あなたが作るべきアプリ診断から始めてみてほしい。
よくある質問
バイブコーディングとは何ですか?
AIに自然な言葉で「こういうものを作りたい」と頼み、コードは自分で書かずにアプリやツールを作っていく進め方を、最近はこう呼ぶことが多いです。
私はコードを書けないので、作ったものはすべてこの進め方で作りました。
プログラミングができなくてもバイブコーディングを始められますか?
始められます。
私はコードを書けないまま、ミニゲーム2本と診断アプリを公開し、自分専用のメモアプリやFXの検証システムも作りました。
必要だったのはプログラミングの知識ではなく、日本語で仕様を書くことと、返ってきたものを確かめる手順でした。
最初の1本は何を作ればいいですか?
1ページで完結して、データベースもログインも要らないものがおすすめです。
私の場合は、5問で結果が出る診断アプリや、タップの速さを測るミニゲームでした。
何を作るか決まらないときは、このサイトの「あなたが作るべきアプリ診断」も使えます。
バイブコーディングを始めるのに費用はいくらかかりますか?
使うAIの料金しだいです。
2026年10月1日に公式ページで確かめた範囲では、Claude CodeはClaudeの有料プランで使え(無料プランは対象外)、CodexはChatGPTの無料プランを含む各プランで使えます。
私が作った実例では、ゲームや診断の公開に追加の費用はかかっていません。
料金は変わりやすいので、契約前に公式ページで確かめてください。
制作記録の更新は Substack でも届けています。
1min Quiz
あなたが作るべきアプリ、1分で診断できます
記事を読んで「自分も何か作ってみたい」と思ったら、まず5つの質問に答えてみてください。いまのあなたに向いたアプリの型と、最初の一歩がわかります。約1分・無料です。