結論
Sunoの使い方は「歌詞を貼って、曲調を英語で指定して、生成ボタンを押す」だけ。1回の生成で2曲、待ち時間は1分程度。音楽の知識はいらない。ただし作れてしまうぶん量産しすぎる罠があり、私は8曲作って結局1曲に絞った。目的から逆算して「何曲必要か」を先に決めるのがおすすめ。
楽器が弾けなくても、ブログのテーマソングが作れた
私は楽器が弾けないし、作曲の知識もない。それでも、AI作曲サービスのSunoを使って、自分が運営しているブログのテーマソングを作り、実際にサイトに載せるところまでいけた。
ただし、この記事は成功談だけではない。勢いに乗って8曲も量産し、結局サイトに残したのは1曲だけ、という遠回りの記録でもある。Sunoの使い方を調べている人に、手順だけでなく「作れてしまうからこそ起きる失敗」まで含めて、等身大で共有したい。
Sunoの使い方は、実質2つの入力だけ
Sunoは、ブラウザで動くAI作曲サービスだ。使い方を一言でいうと「歌詞を貼って、曲調を指定して、生成ボタンを押す」。これだけで、歌声入りの完成した曲が出てくる。
私の手順はこうだった。
- カスタムモードを開き、歌詞の欄に用意した日本語詞を貼り付ける
- スタイルの欄に、曲調を英語で書く(例: acoustic, warm, gentle female vocal, lo-fi)
- 生成ボタンを押すと、同じ指定で2バリエーションの曲が出てくる
体感では、ボタンを押してから1分ほどで2曲聴ける状態になった。気に入らなければ同じ指定でもう一度生成すればいいし、曲調の単語を入れ替えて雰囲気を変えるのも簡単だ。「作曲」というより「ガチャを回して耳で選ぶ」に近い感覚で、音楽の専門知識が入り込む余地はほとんどなかった。
コツをひとつ挙げるなら、スタイル指定は英語で書くことだ。日本語でも通ることはあるが、英語の音楽用語(tempo、instrumental、vocalの性別など)のほうが狙った雰囲気に寄りやすかった。歌詞そのものは日本語のままで問題なく歌ってくれる。
歌詞はAIに書かせた
歌詞は自分で書いていない。ブログの記事の内容や伝えたい空気感をAI(私の場合はClaude)に渡して、「この記事のイメージソングの歌詞を書いて」と頼んだ。サビの位置や曲の展開も歌詞の段階で構成してもらい、それをそのままSunoに貼り付ける流れだ。
つまり全体の分担は、歌詞=文章AI、作曲と歌=Suno、選曲と判断=人間、になる。この組み合わせだと、1曲あたりの実作業は「歌詞を依頼して、貼って、生成して、聴き比べて選ぶ」だけ。慣れると1曲30分もかからない。だからこそ、次の失敗が起きた。
8曲作って、残ったのは1曲だった
あまりに簡単に作れるので、私はブログの記事ごとにイメージソングを作り始めた。出会いの曲、不安な夜の曲、明るい自己紹介の曲——気づけば8曲。アルバムのように起承転結まで考えて、全記事に音楽プレイヤーを付けてサイトに並べた。作っている間は、間違いなく楽しかった。
でも数週間後、サイトの見直しをしたときに気づいた。読者は記事を読みに来ているのであって、曲を聴きに来ているわけではない。ページごとに音楽プレイヤーがあるのは動作も重くなるし、正直、邪魔になっていた。結局、8曲を全部取り下げて、サイトの顔になるテーマソング1曲だけをトップページに控えめに残した。
この「8曲→1曲」が、今回いちばんの学びだった。AIで何かを量産できるとき、ボトルネックは生成コストではなく「本当に必要な数」のほうにある。先に目的から逆算して必要数を決めておけば、私の場合は最初から1曲でよかった。作る楽しさと、読者にとっての価値は、別物だ。
配信は見送った
作った曲は、配信代行サービスを使えばSpotifyなどに出すこともできる。有料プランで生成した曲には商用利用が認められているからだ(規約は変わり得るので最新版の確認を前提に)。
それでも私は配信を見送った。調べていくと、AIで量産された楽曲への風当たりは年々強まっていて、配信サービス側が大量削除を進めているという報道もある。ナレーションや生録音など人の手を加える工程を挟まずに、生成したままの曲を流通に乗せるのは、いまはリスクのほうが大きいと判断した。自分のサイトの中で使うぶんには、こうした心配とは無縁でいられる。
ちなみに、プログラムから自動で曲を作れる公式の仕組み(API)も探したが、私が調べた時点では一般開放されていなかった。非公式の中継サービスはあるものの規約違反のリスクがあるので、ブラウザで普通に操作するのが現実解だと思う。
かかった時間とお金
時間は、テーマソング1曲だけなら、歌詞の依頼から選曲まで1時間もあれば足りる。私は8曲+ボツ分まで作ったので、トータルでは数日に分けて何時間も使ったが、それは前述のとおり作りすぎだ。
お金は、Sunoの有料プランの料金だけ。私は年払いで契約していて、月あたりに直すと1,000円台前半になる。楽曲制作を外注すれば1曲で数万円は下らないことを考えると、「自分のメディアに音楽が欲しい」用途なら十分すぎるコストパフォーマンスだと思う。
AIで作ること自体を身につけたい人へ
Sunoに限らず、生成AIの道具は「何ができるか」を知った人から順に得をする。私はアプリもサイトも音楽も、ぜんぶAIとの共同作業で作るようになって、作れるものの幅が一気に広がった。
体系的に学びたいなら、生成AIの使い方を実務目線で教えてくれる講座をのぞいてみるのもいい。私のように独学で遠回りした人間からすると、「量産しすぎる」みたいな失敗を先に知れるだけでも価値がある。
まとめ: 1曲だけ、作ってみてほしい
Sunoの使い方は、本当に「歌詞を貼って、曲調を英語で書いて、ボタンを押す」だけだ。音楽の素養は要らない。まずは自分のブログなり動画なりの「テーマソング1曲」を決め打ちで作ってみてほしい。
そして、私のように8曲作りたくなったら、一度手を止めて「それ、誰が聴くんだっけ」と自問することをおすすめする。作る楽しさは保証する。だからこそ、出口は先に決めておこう。
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よくある質問
Sunoは無料でも使えますか?
無料枠があり、試すだけなら無料で始められます。ただし無料枠で作った曲は商用利用が認められていません。ブログやSNSなど自分のメディアで使うつもりなら、商用利用が認められる有料プランが前提になります。規約は変わることがあるので、契約前に最新の利用規約を確認してください。
日本語の歌は作れますか?
作れます。私が作ったのは全曲日本語詞で、歌詞をそのまま貼り付ければ日本語で歌ってくれます。発音が不自然になる箇所はたまにありますが、その場合は歌詞の言い回しを変えて再生成すれば大抵解消します。曲調の指定だけは英語で書いたほうが意図が通りやすい、というのが実感です。
作った曲をSpotifyなどで配信できますか?
仕組み上は配信代行サービスを使えば可能です。ただ、AIで量産された楽曲に対しては配信サービス側の風当たりが強まっていて、大量削除が進んでいるという報道もあります。私はリスクを考えて配信は見送り、自分のサイト内で使うだけにしました。配信を狙うなら、AI生成であることの開示と、人の手を加える工程は必須だと考えています。
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